教会の中の人間関係で傷つけられないために(その7)

<パリサイ人の特徴、イエス様の特徴>
 今日はパリサイ人の特徴とイエス様の特徴を対比させて考えていきます。

 パリサイ人の特徴は以下のようなものです。

 (1)罪を指摘して責める。
 (2)突き放す。
 (3)苦しんでいる人、悲しんでいる人に寄り添わない。
 (4)言いっぱなしで follow up がない。
 (5)こんなしゃべり方:「そんなことしてたら救われないよ。地獄に行くよ。」
 (6)一人ひとりの事情に配慮しない。
 (7)頭ごなし。
 (8)偉そう。
 (9)自分の権威を保とうとする。
 (10)自信を失わせる。

 それに対してイエス様の特徴は、以下のようなものです。

 (1)愛
 (2)癒やし
 (3)赦し
 (4)寄り添う
 (5)見捨てない。
 (6)一人を大切にする。
 (7)一人ひとりの事情を理解して、個々に対応する。
 (8)謙遜。
 (9)偉そうではない。
 (10)立ち直らせる。

 私は元パリサイ人です。(ひょっとしたら現パリサイ人かも。)
 私にはパリサイ人の素質があるので、パリサイ人のことがよくわかるんです。
 パリサイ人には、相手に対する愛がありません。相手に対して罪を指摘すれば、それで役目を果たしたことになります。相手が立ち直るかどうかには関心がありません。パリサイ人にとって大切なのは自分の義を保つことです。
 当然のことながら、パリサイ人から何かを教えられても、そのパリサイ人から愛を感じることはありません。

  パリサイ人とイエス様はまったく対照的です。

 イエス様にとって大切なことは、人が自分を愛してくれる存在を知って、喜びや希望に満たされて歩むようになることです。愛が動機なんです。

 私は、かつてパリサイ人のように生きていました。神様にまじめに従っているつもりではありましたが、私からまわりの人には、愛が伝わっていなかったのです。
 神様の愛をまわりの人に伝えたいと思っていました。でも、起こったことはその逆のことでした。「どうしてみんな神様の愛がわからないんだろう」と考えました。
 「パリサイ人からは愛は伝わらない。イエス様からは愛が伝わる。」ということに気付いた時、愕然としました。
 まわりの人が神様の愛を感じられない。そのことの一つの大きい原因が、自分のパリサイ人的生き方だったのだとわかったのです。

(続く)

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