今日は「第12回川西在宅緩和ケア研修会」がありました。

 この会は市立川西病院が主催している勉強会です。
 今回の講師は淀川キリスト教病院緩和医療内科主任部長の池永昌之先生でした。
 講演のタイトルは「あなたが大切にしていることを、医療や介護でも大切にしていくために」でした。
 中心の話題はACP(アドバンス・ケア・プランニング)でした。

 ACPについては、先日も勉強会に行ってきました。

 今日も、具体的、実践的なお話があり、勉強になりました。

 いよいよ、こひつじクリニックでもACPを意識した取り組みを始めていきたいと考えています。

 患者さんの価値観、人生観、希望をあらかじめできるだけお聞きしておいて、実際の医療や介護において、それが実現していくようにするのです。
 そのための具体的手順としては

 (1)代理決定者を明確にする。
 代理決定者とは、患者様の病状が進行してはっきり意思表示ができなくなった時に、患者様に代わって、患者様の希望を推定して、意思表示をする役割の人です。この人は、患者様の価値観をよく知っている必要があります。

 (2)患者様、代理決定者、医療スタッフが顔を合わせて、患者様の価値観や希望について語り合う。
 予定を組んで、集まって話をするという場合もあるでしょうし、日常の診療の中で、ざっくばらんに語り合うという場合もあると思います。
 ざっくばらんに語り合う場合でも、ACPを意識して、ポイントをおさえて、記録をしていく必要があります。
 うちのクリニックの場合は、1回で仕上げるというよりは、何回かに分けて徐々に仕上げていく形がいいのかも知れません。

 (3)1回決めたらそれで終わりではなく、時々、気持ちや意志に変化がないか、確認する。

 今日の勉強会では、もしバナゲームというものが紹介されました。
 一種のカードゲームです。
 患者様自身が、自分が何を大切にしたいと思っているのか、考え、整理するために、有効で便利なツールだと思いました。これも取り入れてみようと考えています。

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