人をさばいてはいけません。（その１４）

＜どうしたら人を赦せるようになる？＞

2018/11/1 人をさばいてはいけません。（その１２）
　で＜神様は私たちに人を赦すことを求めておられる。＞と書きました。
　でも
2018/11/2 人をさばいてはいけません。（その１３）
　では＜完全に人を赦すことは極めて難しい。＞とも書きました。

　それでは、私たちはどうしたら人を赦せるようになるのでしょうか。

　私たちは、誰でも例外なく、もともと罪を犯してしまう存在であり、人を赦せない性質を持っています。
　そんな私たちであるのに、神様は、私たちを愛してくださり、私たちを完全に赦してくださるのです。
　ただ、私たちが、自分には罪があるということを認め、神様に反逆する生き方から、神様に従う生き方に方向転換したいと神様に向かって表明するだけで、私たちのすべての罪が赦されるのです。
　（その１２）に書いたように、４２００億円にも例えられる、恐ろしく大きな負債をチャラにしてくださるのです。

　まず、自分の罪の大きさ、それでも愛してくださる神様の愛の大きさ、神様の赦しのすごさ、ありがたさを、深く思いめぐらす必要があるでしょう。
　神様が、愛のお手本、赦しのお手本をまず示してくださったのです。

　私たちは、この愛と赦しのお手本を目指していきたいと思います。

　でも、正しいこととわかっていてもそれを実行できないのが私たちです。
　自分の弱さやしみついた罪の性質は、簡単には変わりません。
　私たちを造りかえたり、成長させたりするのは神様です。
　自分の力では、正しく生きられないことを、神様の前で認めて、神様にすがる、神様に祈り求める時に、神様が私たちを造りかえ、成長させてくださるのです。
　徐々に、神様のように愛し、神様のように赦せるように変えられていくのです。

　すべての人は、死ぬまで成長を続ける発展途上人です。
　私自身、成長がゆっくりで、これでいいのかなとも思ってしまうのですが、そのことも含めて神様に委ねていて、心配しないことにしています。
　お互い、ゆっくりでも成長を続けていければと思います。