人をさばいてはいけません。(その13)

<完全に人を赦すことは極めて難しい。>

2018/11/1 人をさばいてはいけません。(その12)
 で人間どうしの罪は、大したことはないから赦しましょうという感じで書きました。
 そうは言っても、人を赦すのは実際にはとても難しいことです。
 誰にでも、この人だけは赦せないという人が少なくとも一人や二人はいるものだと思います。

 「あの人は、私に対して、こんなひどいことをしたんです。あんな人を赦せるわけないでしょう。神様が人を赦しなさいって言ってるのは知ってますよ。でも、あの人は例外です。神様はわかってくれます。」

 みたいな感じで、言い訳をして、赦さなくてもいいと考えたりするのです。

 イエス様は当時の宗教指導者たちにねたまれ、策略により、捕らえられ、十字架刑に処されました。
 十字架につけられる過程で、イエスは、宗教指導者たちやローマ兵たちからつばをかけられたり、殴られたりするなど、激しく侮辱されました。
 彼らは、さんざんに侮辱したあげく、イエスを殺そうとしているのです。
 ですが、イエス様は十字架の上でこう言われました。

ルカの福音書
23章
34,そのとき、イエスはこう言われた。「父よ。彼らをお赦しください。彼らは、何をしているのか自分でわからないのです。」

 驚くべきことに、イエスは、このように自分を憎み、侮辱し、殺そうとしている人たちを赦したのです。
 そうだとすれば、私たちにとって、赦せないほどひどい人なんて、ありえないということになります。
 イエス様の模範に従うとすれば、私たちは、どんな例外もなく人を赦さなければならないということになります。

 とは言え、私たちは、イエス様のように人を赦すことができるでしょうか。
 これほどまでに、人を赦せるようになることは、人間には、不可能とは言い切れないかも知れませんが、極めて困難なことだと思います。
 完全な赦しは神様だけのものと言えるでしょう。

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