人をさばいてはいけません。(その4)

<私たちは自分の弱さを過小評価する傾向がある。(1)>

 振り込め詐欺について考えてみましょう。

 以前は「オレオレ詐欺」と言われていました。
 息子のふりをした犯人が、高齢者に電話して、問題を起こしたからお金が必要と泣きついて、まんまとお金を振り込ませるという犯罪です。
 詳しくは知らないのですが、最近は、手口やパターンが巧妙になってきていて、被害者があとをたたないようです。
 被害者にインタビューすると、自分がまさかだまされるとは思っていなかったと言われる場合もけっこうあるように思います。
 あなたは、どうですか。振り込め詐欺でだまされない自信がありますか。
 自分は絶対だまされないという人ほど、あぶない、だまされる可能性があるとよく言われます。

 例えば、犯人があなたの個人情報を十分に調べた上で、入念に詐欺を計画したとします。
 そして、あなたが信頼している人、複数が先にだまされて、その人たちから情報がやってきたら、それを信じてしまわないでしょうか。
 本気で相手をだまそうと悪だくみをしている犯人にしてみれば、人をだますのは案外簡単なことなのかも知れません。

 自分はそんな詐欺には、だまされるはずがないと考えるなら、それは自分の弱さを過小評価していると言えるかも知れません。

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