診療、看護、介護に生かす聖書の人間観(その22)

<神の価値観、人間の価値観(4)>

 〜〜生きていることに価値がある。その存在に価値がある。〜〜

 神様は、私たち一人ひとりを、心から愛してくださっています。
 実の親から愛されるよりも、配偶者から愛されるよりも、はるかに深い愛で、私たちは神様から愛されています。
 私たちが、どんなことをしたとしても、心の中にどんなものがあったとしても、神様は私たちを愛してくださいます。
 たとえ、神様に反する生き方をしている人であったとしても、神様の愛の対象であることには変わりはありません。
 神様の愛の深さ、広さ、長さ、高さは、人間には想像を絶するものです。人間には到底、到達できないような境地です。

では、人は目に見えるものによって、他の人を評価する。神様は心の中を見られると書きました。

 でも心の中を見て評価されると言われても、私たちの心の中には、誰でも醜いものがいっぱいあるはずです。
 こんな心を持っているのに、神様は評価してくださるのでしょうか。

 私たちは、生まれながらに罪人です。
 また、

に書きましたが、神様はわざわざ一人ひとりに弱さも与えられました。
 だから、私たちは弱くて当たり前、心の中に醜いものがたくさんあって当たり前なのです。

 それでも、神様は私たちを愛しておられるのです。
 神様は、私たち一人ひとりを、かけがえのない存在として見て、大切にしてくださるのです。

 神様から見て、どうでもいい人は一人もいません。
 神様は、私たち一人ひとりが生きているだけで、そこに存在すると言うだけで価値を認めてくださる方なのです。

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