人をさばいてはいけません。(その9)

<神様は赦す神>

2018/8/3 教会の中の人間関係で傷つけられないために(その13)
に書きましたが、

 私は、以前は神様に対してこんなイメージを持っていました。

 ・神様は、罪とはまったく無縁の聖なる方である。
 ・そして人間のどんな小さな罪もしっかりと見ておられて、罰を与える。
 ・神様とはそういう理不尽な厳格さを持つ存在である。
 ・自分が関わりを持つことのできない、遠い存在である。

 でも、上記の記事にも書きましたが、クリスチャンを長く続けているうちにだんだんと考えが変わってきました。

 旧約聖書には、イスラエル民族の歴史が書かれています。
 これを読むと、
(1)イスラエル民族が神様に対して反逆する。 → 
(2)逆境から神様によって救い出される。 → 
(3)神様の愛、恵み、力を目のあたりにして、民族こぞって神様に立ち返って、神様に喜ばれる生き方をする。 → 
(4)ほどなく、もとの反逆状態に戻る。

 このサイクルを何度も何度も繰り返しています。
 恩をあだで返すようなことを何十回も繰り返しているのです。

 私は聖書を読むと、イスラエル民族はなんて愚かなんだ。恩知らずなんだ。学習能力ゼロだなと思ってしまいます。
 ですが、こんな愚かで恩知らずなイスラエル民族に対して、神様はどこまでも寛容なんです。
 もし、誰か人間がこの神様の立場に立ったとしたなら、仏の顔も三度とばかりに、忍耐を重ねたとしても四度目には、裏切りに対して激怒して全滅させてしまうでしょう。
 ですが、神様は、イスラエル民族に対して間違った道を進んでいることを知らせるために、逆境を通らせることはなさいましたが、イスラエル民族を全滅させるようなことはなさいませんでした。
 自分の方に立ち返ることを期待して、何度も何度もイスラエル民族にチャンスを与え続けたのです。
 人間には想像を絶するような、寛容性です。
 まさに神様の一つの大きい特質は、「赦す」ということだと言えます。

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