「メディカル・サポート・コーチング入門」から(その10)

<質問するスキル(2)>
 〜〜オープン型質問〜〜

 クローズ型質問は「はい」「いいえ」で答えが終了してしまうものを言います。
 それに対して、オープン型質問とは「はい」「いいえ」では答えられないものです。

 ●クローズ型質問の例
 「その後、変わりありませんか?」
 「気分はいいですか?」
 「熱はありますか?」
 「痛みは感じますか?」
 「夜眠れましたか?」

 これらの質問に対しては、「はい」または「いいえ」で答えが終了して、会話がそこから広がっていきません。

 ●これらの質問をオープン型質問に言い換えると
 「その後、いかがですか?」
 「気分はどんな感じですか?」
 「熱の具合はどうでしょうか?」
 「痛みの具合は、どんな感じですか?」
 「睡眠の状態はいかがでしょう?」

 こんなふうに質問されると、自分の言葉で、状態を説明せざるを得なくなります。
 クローズ型質問をすると、「はい」か「いいえ」だけの言葉しか返ってこないのに
 オープン型質問をすると、はるかに多くの言葉を引き出すことができるのです。

 上記の例は、医療現場での質問の例ですが、一般の人の会話でも同様で、応用可能です。

 コーチングではオープン型質問が、非常に重要な役割を担うのですが、
 クローズ型質問が有用な場面もあります。
 会話がまだ弾んでいない導入部であったり、会話がうまく進んでいかないような時には、「はい」「いいえ」だけで答えられるクローズ型質問のおかげで、会話が動き出すきっかけや、はずみになったりするのです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました