診療、看護、介護に生かす聖書の人間観(その19)

<神の価値観、人間の価値観(1)>

 〜〜人間の価値観  私たちが行う評価の基準は、お金や物質的なものに非常に偏っている。〜〜

 私たちは、どんな人を高く評価するでしょうか。
  学歴の高い人
  社会的な地位の高い人
  給料の高い人
  お金持ち
  いいものを安く売る人、店、会社
  有名人
  テレビによく出る人
  素晴らしい成績、業績を出した人
  容姿が魅力的な人
  タレント
  自分にいいものをもたらしてくれる人
  人から評価されている人
  心のきれいな人
  人に感動を与える人

 その反対に私たちが悪い評価をするのはどんな人でしょうか。
  無名の人
  給料がないまたは安い人
  貧乏な人
  見栄えのしない人
  特別な能力のない人
  人に迷惑をかける人
  反社会的な人
  人に依存しないと生きていけない人
  自分と価値観の合わない人

2018/6/12 患者さまが自分の人生の主人公になることのできる医療とは(その1)

 に書きましたが、私たちは資本主義の世の中で生きています。
 資本主義の世の中では、金こそが目的であり、手段であり、評価基準です。
 お金が、私たちに力、安心、幸せをもたらすものと考えられています。
 少し前には、「金で買えない物はない。」と豪語する人もいました。
 このような資本主義的価値観は、あまりにも広く、深く私たちの心に植え付けられているので、私たちの多くは、これを当然のこと、常識のように考え、疑うことさえしません。
 人を評価する時にも、幸せの程度を評価する時にも、お金を重要な尺度として用いることが多いのです。
 私たちが行う評価の基準は、お金や物質的なものに非常に偏っていると言えると思います。

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